がん検診の種類の中には、大腸がん検査があって、主に弁潜血検査や内視鏡検査によって大腸の状態を確認します。大腸がん検診では、大腸がんの症状の他にポリープや腫瘍についての大腸疾患についても発見が可能です。大腸がんは日本人にとって増加傾向のある病気で、女性のがん死亡率に関しては第1位となります。男性の場合でもがん死亡率の中で、肺がんや胃がんに次ぐ第3位のものとなっていて、2020年ごろには男性のがん死亡率の中で2位になると予想されています。
他のがんと同じように大腸がんについても、年齢を重ねるごとに発症の危険性が高くなると言えます。大腸がんは初期症状が全くないことによって、知らない間に進行していく病気となりますが、検査を適切に受けることによって早期発見が可能です。大腸がんは年齢が35歳ごろから発症率が増加するデータが出ていますので、生活習慣による影響が35歳以降に出てくるものと考えられています。35歳以上になると大腸がん検診を受けることが推奨となり、血縁者の中に大腸がんになった人がいる場合には、遺伝による影響も気を付ける必要があります。
大腸がん検診の内容は、複数の検査方法があって、大腸内視鏡や大腸バリウム、超音波検査の他、CTやMRIを使用することでも大腸がんの状態を確認することができます。がん検診を受診することによって、担当医からアドバイスを受けることができますので、生活習慣の改善のための指導を受けることで、将来的にも病気を予防することにつなげることが可能です。