特に長こと喫煙を続けてきた人には、肺のがん検診も関心が高くなる傾向になります。昔に比べての、タバコの害についての認識は、広く浸透しています。禁煙外来なども利用する人は増えています。喫煙していない人も、肺のがん検診を受ける人は少なくありません。
人間が生きて呼吸をするためには、肺が健康な状態を維持し、働いてくれることが大切です。空気を吸い込み、体の中に酸素を取り込みます。そして、体の中の二酸化酸素を、口から吐き出します。この工程において、肺は毎日のように、大活躍をしてくれています。
口や鼻から空気が入り、気管支より左右の肺へと入っていきます。末端は、新鮮な酸素を二酸化酸素へと交換する、肺胞へとつながっています。左右にある肺は、対象ではありません。左には心臓があります。
そのため2つに分かれていて、上葉と下葉になっています。肺も右は3つに分かれていて、上葉と中葉、下葉となっています。一口に肺がんと言っていますが、非小細胞がんと小細胞がんがあります。非小細胞がんはもっと分かれていて、大細胞がんと扁平上皮がん、腺がんという分類になっています。
肺入口の太い気管支肺野部と、肺門部に、肺がんは発生します。気管支鏡や喀痰細胞診により、肺門部のがんはみつかりやすいです。X線写真により見つけやすいのは、肺野部のがんになります。一般のシンプルな健康診断ではなく、人間ドックなどのがん検診の、キチンとした検査を受けるのが建設的と言えます。