火傷は日常生活において、身近な外傷です。特に料理をする主婦の方にとって、こうした怪我は日常茶飯です。味噌汁を作るにしろ、魚を焼くにしろ、コンロを使わない日は殆どありません。最近では火の出ないIHクッキングヒーターが普及しているとはいえ、それでも上に乗っている鍋やフライパンは火傷するには十分の熱さになっています。

基本的にタンパク質が変性するのは42度からと言われているので、火傷をするのに必要な温度もそのくらいと思って良いでしょう。これを考えれば、例え風呂のお湯であっても、熱すぎるものに足を入れれば火傷をするのです。しかし、赤くなる、少しヒリヒリする、その程度の火傷であれば特に心配する必要はありません。直ぐに流水で冷やせば赤みや疼痛はひいていきます。

もしそれで治らなければ、軟膏やクリームを塗っておきましょう。赤くなる程度の場合は、それで2、3日もすれば跡も残らず治ってしまいます。これよりも少し治るのに時間がかかるものは、例えば油はねや、フライパンなどに触ってしまった場合に起こる水ぶくれを伴うものです。この場合、完治するには1週間から2週間かかります。

水ぶくれが出来るようなものの場合でも、先ずは流水で冷やしましょう。なるべく時間をおかずに冷やすようにしてください。その後、真ん中に白い斑点のようなものができるようでしたらなるべく皮膚科を受診してください。ただの水ぶくれが出来る程度なら、水ぶくれを潰さないように留意しながら軟膏やクリームを塗って安静にしておけば、殆どの場合跡は残らず治ります。

残ったとしても1ヶ月から2ヶ月で目立たなくなります。最近の治療法としては、患部を乾かさないで治すというものが主流です。これは擦り傷などでも適応されますが、かさぶたを作らないで治すと殆ど跡にならずに治ります。

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