肺がんにも色々あり、大きく分けると扁平上皮がん・腺がん・小細胞がん・大細胞がんなどに分類されています。このうち、人間ドックで仮に腺がんが見つかったとしても、それほど慌てる必要はありません。腺がんは肺胞を取り囲むように生じるがんで、人間ドックのレントゲンなどで撮影すると白っぽく映し出されます。主な症状として初期は無症状で、進行すると気管支の圧迫・湿潤による咳・血痰・呼吸困難・喘鳴などが生じます。

ただし、放置治療を続けている医師によると、腺がんはほとんどの場合転移しないと言われています。いわゆる本物のがんと、偽物のがんの違いです。がんという病気の怖さは、他の体の場所に転移することです。そのため、転移や増殖をしないがんは偽物のがんという事になります。

腺がんだけで留まっている状態であれば、ほとんど痛みなどの症状は現れません。ただし、だからと言って人間ドックなどの諸検査が不必要というわけではありません。かなり小さい肺腺がんであれば軽微な治療で完治させられる可能性もありますし、食事療法などでがんを小さくしていくことも可能です。肺がんを調べるために行われる喀痰細胞診ではがんの有無を調べることが出来ます。

そのほか、生検という肺の一部を切り取って顕微鏡で見てがん細胞の有無を調べる方法もあります。なんらかの症状が現れている場合には、胸部X線単純撮影・気管支内視鏡X線CTなどの方法で詳しくみていきます。

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