風邪をひいているわけでもないのに慢性的に咳が出る場合、肺がんの恐れがあります。肺がんの主な症状としては、胸痛・喘鳴(ぜんめい:呼吸時にヒューヒューゼイゼイ鳴る音)・息切れ・血痰・声枯れ・顔や首の浮腫みなどがあげられます。日本の肺がん患者数は毎年増加しており、がんの中でも死因率が1位になっているがんです。肺がんは、気管・気管支・肺胞の細胞ががん化して、その細胞が増殖してしまうことで生じます。

よく喫煙との関係が言われますが、喫煙が原因になりやすいのは小細胞がんと扁平上皮がんです。そのほかの肺がんには、腺がん(腺状のがん)と大細胞がんがあります。喫煙歴の長い人は腺がんと大細胞がんの他に小細胞がんと扁平上皮がんの危険性も高くなるということですから、特に注意して人間ドックとそのオプション検査も受けておきましょう。最近では人間ドックのオプションとして肺がん検診というものがあり、これはより詳しく肺がんの有無を調べることが可能です。

男性は特に喫煙者が多いせいか、肺がんの罹患率が高いので注意が必要です。また、非喫煙者でも家族に喫煙者がいるのであれば受動喫煙防止により発症率が高くなっている可能性が高いので、人間ドックのオプション検査を受けておくことが望ましいです。肺がんの検査では、胸部単純X線検査・気管支内視鏡・X線CT・喀痰細胞診などの方法があります。咳が続いている人ならば、胸部単純X線検査・気管支内視鏡検査を最初に行うケースが多いです。

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