糖尿病や低糖質ダイエットなどですっかり定着した血糖値ですが、これを人間ドックで測るとどのような病気が見つかるのでしょうか。まず血糖というのは血液中に含まれているブドウ糖で、体の主なエネルギー源となります。食事を摂ると一時的に血糖値が上昇し、膵臓からインシュリンという物質が分泌されることでもとの値に落ち着きます。このようなフィードバックの機能が崩れてしまうのが糖尿病です。
人間ドックで血糖値に異常がある場合、糖尿病・甲状腺機能亢進症・肝硬変のリスクが考えられます。血糖値の基準値は110mg/dl未満で、要精密検査が116~125mg/dl、要治療が126mg/dl以上となります。人間ドックで血糖を測る場合、空腹時の血糖を調べることが必要になります。なので、検査は10時間以上絶食した後の空腹時の血液を採取します。
この血液を検査して、血糖値を測るので検査前日には夜から飲食が禁じられます。だいたい、翌朝の採血となることが多いようです。糖尿病はそれ自体が問題となる病気というよりも、進行に従って出てくる合併症が怖い病気です。糖尿病性の合併症として、網膜症・神経障害・腎症は三大合併症とも言われており、高血糖が続くことにより血管障害を引き起こします。
失明、手足の切断手術、人工透析の必要性などが出てくる、いずれも恐ろしい病気なので、気になる人は精密に検査しておくと安心でしょう。早めに糖尿病を見つけることが出来れば、食事療法などで症状の進行を抑えていくことも出来ます。