かつての勤務先の会社での健康診断といえば、大きな会社であれば、会議室の一角に健診所が設置され、レントゲンバスを使って、尿検査や胸部レントゲン、血圧、身長や体重、視力を測る程度のものが一般的でした。最近の会社の健康診断では、それらに加えて、専用のバスによる胃部バリウム検査や眼底検査、心電図測定、血圧検査などが追加されており、医師の診断も行われています。大手の会社に勤めている人は、一定の年齢を過ぎると、健康診断の専門機関や医療機関で人間ドックの受診を会社が用意してくれる人も多くいます。半日コースで簡易人間ドックを受診し、健康管理に役立てることができます。

会社の福利厚生としての人間ドックを受けることのできない専業主婦や自営業の人も、自分が費用を出せば、健康診断の専門機関や医療機関で人間ドックを受診することができます。ドックは通常の健康診断と比べて、費用は多少高くなりますが、身体の隅々まで検査することにより、がんの早期発見や生活習慣病による血糖値の異常や脂質異常もすぐに発見することができます。最近では、医療技術が進歩し、従来では治療方法のなかった病気でも、早期に発見し、早期に治療すれば治るケースが圧倒的になっています。高齢化社会が世界に例を見ないスピードで進行している日本においては、自分の健康は自分で守るという意識をもって、定期的に人間ドックを受診し、病気を早期に発見していくことが求められています。

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