がん検診は通常の場合、市町村などの地方自治体がそれぞれ実施しており、その自治体が開設している保健センターか、または指定された病院などの医療機関において受診することができます。市町村の保健センターで受診する場合には、集団検診といって、レントゲン撮影装置などの検査機材を積載したバスが当日やってきて、そこで対象の住民がいっせいに検査を受けるというスタイルを取ることが多いといえます。医療機関の場合には個別受診といって、受診したい人が都合にあわせてあらかじめ予約を入れて受診をするというスタイルになります。こうしたがん検診は、当日の検査はいわば一次検査とよばれるもので、がんやその他の病気の疑いがないかどうかをとりあえず選別するための検査に当たります。
がん検診の結果として、要精密検査という指摘があった場合には、さらに詳しい二次検査を行うこととなります。この二次検査については、完全に個別検診となり、どこで受診すればよいかについても、がん検診の種類によってそれぞれ異なります。基本的には検査結果に添付されている説明文書をよく読んで、その指示にしたがい、専門の医療機関を受診することによって二次検査とします。なお、要精密検査というのは、病気の疑いがあるというだけで、まだ正式に病気にかかっていると決まったわけではありません。
体調によっては陽性などの判定が誤って出てしまうこともあり、二次検査をしたところまったく健康体であったという可能性もないわけではありません。