突然頭を殴られたような頭痛が走るのが、くも膜下出血の特徴です。くも膜下出血は発症してしまうと死亡率が高く、約半数の方が亡くなっていると言われています。それだけ怖い病気ですが、生活習慣が崩れていると発症しやすいのも特徴です。特に高血圧・高脂血症・肥満症や飲酒や喫煙歴が長い人もなりやすいです。
くも膜下出血は日本三大成人疾患の一つと言われる脳卒中の一つです。くも膜下腔の脳脊髄液に血が混じってしまう脳の病気です。多くの場合は脳内の血管にできた動脈瘤が破裂することで起こります。最近知られるようになった、もやもや病(頭痛・嘔吐・意識障害etc)による出血も原因の一つになることがあります。
くも膜下出血の症状は最初は軽い頭痛から始まります。進行していくと、嘔吐・意識障害・半身麻痺・失語症などを引き起こすこともあります。くも膜下出血を防ぐためには、人間ドックのオプションの脳ドックを受けておくと安心です。検査方法は、X線CT・腰椎穿刺(ようついせんし)を行い、出血の有無を調べます。
他には動脈瘤や動静脈奇形を確認出来る脳血管造影検査という方法もあります。人間ドックを受けて脳動脈瘤が見つかるケースもありますが、早めに発見すればそれを治療することでくも膜下出血を防ぐことが出来ます。脳動脈瘤も初期の頃であれば薬剤治療による方法でも瘤を小さく出来ます。人間ドックで小さな危険も見逃さないように、脳ドックを受けておくと良いです。